
ものづくり補助金の採択率を左右する要因には何があるのでしょうか。本記事では過去のものづくり補助金の採択率の傾向から、2025年のものづくり補助金の申請に向けた採択を得るためのヒントを探していきます。
ものづくり補助金の申請数と採択率の推移を締切回ごとに見ていきましょう。下図はものづくり補助金の1次締切から18次締切までの申請数と採択率の推移を示しています。
出典:ものづくり補助金総合サイトをもとに作成(https://portal.monodukuri-hojo.jp/)
ものづくり補助金の採択率は直近となる18次締切では35.8%に低下しています。これは近年の審査の厳格化、予算枠の減少が影響していると考えられます。17次締切の申請数は629件と大幅に低下していますが、これは「省力化(オーダーメイド)枠」という特別枠のみ公募であったことが理由です。2024年の通常枠の公募は18次締切の1回のみでした。
過去の採択率推移において申請数が大幅に増えると採択率は低下するという負の相関関係が見られます。決められた予算枠の中では採択数に限りがあります。よって申請数が増えれば、その限られた枠を奪い合う形となります。しかし15次、16次締切に比べて18次締切の申請数が顕著に増加しているわけではありません。にもかかわらず、大幅な採択率の低下となった理由は採択者数の減少です。予算枠が減少するなかで審査が厳格となり、応募者の3分の2が不採択となりました。それだけ事業計画書に求められる水準が高まっていると言えるでしょう。
2025年においても公募回数が絞られる見込みで、採択率は18次締切と同様に低下することが予想されます。しっかりと事業計画をブラッシュアップし、採択される可能性を高めましょう。
また、2025年では、上記の「省力化(オーダーメイド)枠」に相当する申請枠は、「中小企業省力化投資補助事業(一般型)」として、ものづくり補助金とは異なる補助金として公募が開始されています。最大で1億円の補助が得られる補助金となっています。合わせてご検討ください。
中小企業省力化投資補助金(一般型)Webサイト
https://shoryokuka.smrj.go.jp/ippan/
下図は各回の締切日を基準とした申請のタイミングと採択率の関係性を示しています。
出典:ものづくり補助金総合サイト(https://portal.monodukuri-hojo.jp/)
申請数の割合は締切3日前から増加し、締切日当日が最多となっています。申請が集中する締切の直前は電子申請システムが混み合います。システムが重く、申請手続きが思うように進まない可能性があります。過去には申請が集中し、締切日に電子申請システムがダウンした例もあります。締切日は終了時刻が決められており、入力が1分でも間に合わなければ申請できません。締切日当日の申請は避けたいものです。
また締切日当日の申請は、ものづくり補助金では採択率が下がる傾向があります。準備不足の申請が一定数あったものと考えられます。ものづくり補助金を申請するための事業計画書、添付書類の準備には多大な労力を要します。十分な検討ができずに締切日を迎えることがないよう、余裕をもったスケジュールで進めましょう。
下図は13次~16次締切における採択率と申請額の関係性について示しています。
出典:ものづくり補助金総合サイト(https://portal.monodukuri-hojo.jp/)
ものづくり補助金では申請額が高いほど採択率が高い傾向が顕著に見られます。250万円未満と1,000万円以上を比較すると、採択率は1.6倍の開きがあります。
因果関係は定かではありませんが、ものづくり補助金事業の目的にヒントがあると考えられます。事業の目的は「革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行い、生産性を向上させるための設備投資等を支援します。」と示されています。つまり、ものづくり補助金を申請する際の事業計画には革新性が求められます。投資額が大きいほど、その投資に見合った革新的な取り組みのための設備投資等を示す事業計画書の割合が相対的に増加している可能性が考えられます。
ただし、やみくもに申請額を増やせば良いというものではありません。高い収益性があるか、投資の回収見込みはあるか、費用対効果なども含めて検討が必要です。それが本当に自社にとって有効な投資となっているのか、冷静に吟味しましょう。
下図は13次~16次締切における加点ポイント取得数と採択率の関係性について示しています。
出典:ものづくり補助金総合サイト(https://portal.monodukuri-hojo.jp/)
ものづくり補助金の審査では一定の要件を満たした場合に加点がされ、審査に有利となります。上図で見られるように、加点項目数の増加につれ採択率が向上しています。加点項目が0個の場合と4個の場合で比較すると採択率は2倍近くの開きがあります。
一方で、申請割合を見ると3個以上の加点項目に該当する申請割合は減少し、5個を満たす申請割合は全体の1%未満となっています。申請までに多くの加点項目を満たすことは容易ではありません。2個でも十分に高い採択率の向上効果を得られることから、まずは2個以上の加点項目を目標にしましょう。各加点項目については、こちらの記事で詳しく解説しています。
加点項目に関して気を付けたいポイントは、申請日時点で要件を満たすことです。例えば成長性加点で必要な「経営革新計画」は、行政庁に提出するだけでは加点にはなりません。申請時点で計画の承認を得ている必要があります。承認まで相当の時間を要しますので、ものづくり補助金の申請直前に経営革新計画を提出しても間に合いません。余裕を持ったスケジュールで取り組みましょう。
今回の記事ではものづくり補助金の採択率の推移、申請タイミング、申請額、加点について説明しました。2025年のものづくり補助金の申請向けて参考にしていただけたら幸いです。次回は事業計画書の作成時間や業種などと採択率の関係についてお話しします。
当プロコン補助金では、プロのコンサルタントによる申請サポートにより、数多くのご支援を採択に導いて参りました。ものづくり補助金の申請についてご相談がございましたら、是非一度プロコン補助金にお問い合わせください。
「プロコン補助金.com」は、これまでものづくり補助金を始めとした数多くの補助金の申請サポートした実績があります。これまでに「プロコン補助金.com」が選ばれている理由を紹介します。
プロコン補助金.comは、ものづくり補助金の申請サポートの採択率は90%超。更に、様々な事業計画の申請サポート実績があります。
以下の表は、当社がサポートし採択された、ものづくり補助金の事業計画と投資内容の一例です。
事業計画 | 投資内容 |
高付加価値な材料試験治具の製作のためのターニングセンターの導入 | ターニングセンター(NC旋盤) |
最新型製本設備群の導入による生産性の向上及び盤石な一貫生産体制の確立 | 製本設備(断裁機、折機、丁合機、中綴機) |
自動化設備の及び試験機の導入によるグローバルニッチトップの座の確立 | 自動化設備の及び試験機の導入 |
離婚者をケアするSNS型コミュニティシステム構築・販売 | システム(アプリ)開発 |
業界初!注文、製造・出荷から顧客管理まで可能な一気通貫システムの導入 | 生産・顧客管理システム |
最新型のCTP刷版機の導入よる抜本的な生産性の改善 | CTP刷版機 |
高速型のCTP刷版機の導入によるマンガ同人誌業界での地位の確立 | CTP刷版機 |
大型の金属試験体製作の実現による試験体製作のフルラインナップ化 | ワイヤ放電加工機 |
小型のマシニングセンタの導入による中長期な競争優位の確立と収益性の改善 | マシニングセンタ |
合成樹脂原料の押出成形によるPP畳表の製造販売 | ポリプロピレン押出成形機ならびに関連装置、押出成形金型、畳表織機 |
業界初!個人の不動産所有者と買主とのマッチングアプリの開発及び運用 | アプリ開発(システム構築費) |
最新型のCTP刷版機の導入よる生産性と品質改革 | CTP刷版機 |
業界初!「LINEとの連携が可能な整骨院/鍼灸院向けの顧客管理システム」の開発及び運用 | 顧客管理システム |
糖尿病・認知症用サプリメント「イアソ®AGE」の更なる機能性向上のための原料試験及びサプリメントの改良(開発) | 原料試験及びサプリメントの改良(開発) |
会員専用アプリのリニューアルによる既存顧客の退会率の低減と新規顧客の獲得の実現 | システム(アプリ)開発 |
最新型のカラーオンデマンド印刷機の導入よる小ロット案件に対する競争力強化 | カラーオンデマンド印刷機 |
バックオフィスの分析、診断、最適化によるDXを実現するシステムである「BPOHub(仮称)」の構築 | システム開発 |
測量用ドローンの導入による当社の測量業務のICT化と入札案件に対する競争力の強化 | 測量用ドローン |
自治体基盤クラウドシステム(BCL)構築によるフィリピン都市へのDX支援 | システム開発 |
高精度レーザー干渉計の導入による光学部品の薄膜加工の高精度保証 | レーザー干渉計 |
最新型のターニングセンター導入によるラップ研磨装置製作の競争力強化 | ターニングセンター(NC旋盤) |
ボトルネック工程の解消と高品質印刷を実現する生産プロセス改革 | CTP刷版機 |
ECでの売上拡大を目指す支援ツール構築事業 | システム開発 |
デジタルアートと高品質アパレル製品の融合による新ブランド構築 | システム開発 |
最新型CTP刷版機導入による生産性向上、高付加価値化事業 | CTP刷版機 |
営業職のスケジュール管理と案件管理を紐づけたアプリの開発 | アプリ開発 |
ものづくり補助金を始めとした様々な補助金サポートの採択実績は90%超。また、単にサポートした補助金の採択率が高いだけでなく、難易度が高い補助金や申請枠の採択実績が豊富なことも特徴です。
ものづくり補助金(グローバル展開枠)、事業再構築補助金(サプライチェーン強靭化枠)、躍進的な事業推進のための設備投資支援事業(競争力強化枠)、設備投資緊急支援事業、明日にチャレンジ中小企業基盤強化事業]
プロコン補助金.comの共同代表である徳田、川崎をはじめ、当グループに所属しているコンサルタントは全員、経営コンサルタントの国家資格である中小企業診断士を保有しており、補助金コンサルの経験も豊富です。そのようなトップコンサルタントが、事業計画書の作成(代筆)、提出書類の準備、加点ポイントの取得、電子申請までをトータルサポートします。採択時は交付決定までを責任を持ってサポート致します。
ものづくり補助金へ申請予定で、補助金申請サポートの活用をご検討中の方は、ぜひプロコン補助金.comを選定候補の1社としていただければ幸いです。