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ものづくり補助金の公募要領とは(2)押さえておきたいポイント

ものづくり補助金の公募要領とは

ものづくり補助金の公募要領とは(2)押さえておきたいポイント

前回の記事ではものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(ものづくり補助金)公募要領の概要を目次に沿って説明しました。
今回の記事では公募要領の読み解き方と押さえておきたいポイントについて説明します。

公募要領の読み解きかた。後から慌てないために。

ものづくり補助金の公募要領は申請前に読むべきものです。しかし40ページ超の資料で初見ではなかなか頭に入ってきません。そこで「概要版」が役立ちます。下図はものづくり補助金「公募要領概要版」の表紙です。

ものづくり補助金の公募要領とは②_図表1_概要版

出典:ものづくり補助金総合サイト(https://portal.monodukuri-hojo.jp/

「概要版」は図表などを用い、重要な点を視覚的に分かりやすくまとめた資料です。こちらで要点とイメージを把握した後に公募要領を読むと理解が各段に進み、注意して読むべき箇所が明確になります。

まずは「概要版」でご自身の事業に最も適した申請枠を特定しましょう。下図は16次締切の申請枠の説明です。締切回ごとに申請枠は異なります。必ず最新の資料を確認してください。

ものづくり補助金の公募要領とは②_図表2_申請枠

出典:ものづくり補助金総合サイト(https://portal.monodukuri-hojo.jp/

「概要版」を理解し、応募する申請枠を特定できたら、次はものづくり補助金の公募要領で詳細を確認しましょう。例えば「概要版」では補助上限額は、「750万円~5,000万円」と記載されており、詳細は触れられていません。申請枠や従業員数等によって上限額が異なります。必ず詳細を公募要領で確認しましょう。

公募要領にない疑問は「よくあるご質問」へ

ものづくり補助金のWEBサイトに掲載されている、「よくあるご質問」も重要です。ものづくり補助金事務局サポートセンターに多く寄せられた質問をまとめた資料です。公募要領を読んでも疑問点が残る場合はこの資料も確認しましょう。下図は「よくあるご質問」の目次です。

ものづくり補助金の公募要領とは②_図表3_よくあるご質問

出典:ものづくり補助金総合サイト(https://portal.monodukuri-hojo.jp/

この資料には、基準年度の考え方や給与支給総額の内訳など、公募要領よりも詳しい解説が記載されています。

ものづくり補助金の「概要版」、「公募要領」、「よくあるご質問」をしっかりと読み込めば、申請のイメージが掴めるでしょう。それでも理解しづらい点や解釈に迷う規定がある場合は、専門家やものづくり補助金事務局を活用しましょう。申請にあたって専門家に相談したり、事務局に問い合わせたりすることで募集要項に関する理解を深め、応募申請を確実に進めましょう。
専門家については、認定支援機関の記事(https://procon-hojyokin.com/sienkikan/)も合わせてご確認ください。

公募要領のここは押さえておきたい!

ものづくり補助金の公募要領で、特に押さえておきたいポイントをご説明します。

対象経費、対象外経費

検討している事業の経費が補助金の対象となるのかを確認しましょう。ものづくり補助金の公募要領では、対象経費となる経費区分が定められています。この経費区分以外は補助金の対象とできません。

また、補助対象にならない経費が列挙されている項目があります。ここで対象外として指定されていないかも、しっかりと確認しましょう。
一例としてパソコン、タブレット端末、スマートフォンは補助金の対象外となります。

詳細は対象経費についての記事(https://procon-hojyokin.com/taishoukeihi1401/)で詳しく解説しています。

スケジュール

応募締切日時はもちろんですが、採択発表時期、補助事業期間を確認し、検討している事業がスケジュールと合っているか確認しましょう。スケジュールの記事(https://procon-hojyokin.com/mono_schedule01/)で詳しく解説しています。

申請に必要な書類

申請にあたって、多数の書類提出が必要となります。不備がある場合は不採択となりますので十分に注意しましょう。提出書類については、こちらの記事(https://procon-hojyokin.com/monohojyosyorui1/)で詳しく説明しています。

ものづくり補助金の達成要件

ものづくり補助金では、補助事業を完了した事業年度以降に「給与支給総額」「事業場内最低賃金」などの増加目標の達成が求められます。「基本要件未達の場合の返還義務」の項を確認し、要件を達成できるかを検討しましょう。未達の場合、補助金の返還を求められる場合があります。専門家と相談して慎重に検討しましょう。

今回の記事ではものづくり補助金の公募要領について、読み解き方、押さえておきたいポイントを説明しました。
ものづくり補助金の公募要領は申請時だけではなく、補助金交付候補の採択発表以降も各種要件などを確認するために必要になります。交付申請以降の手続きを記載した「補助事業の手引き」とともにいつでも確認できるように、申請した締切回の公募要領を必ず保管しておきましょう。

当プロコン補助金では、プロのコンサルタントによる申請サポートにより、多くの中小企業の採択に貢献してきました。ものづくり補助金の申請についてご相談がございましたら、是非一度プロコン補助金にお問い合わせください。

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