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ものづくり補助金のスケジュール(1)

スケジュール

ものづくり補助金のスケジュール(1)準備の進め方と注意点

ものづくり補助金を申請するにあたり、いつまでに何をすればよいのでしょうか。応募の締切日や手続きのタイミングなど、事前にスケジュールの確認が必要です。本記事では応募から補助事業実施まで、ものづくり補助金のスケジュールについて説明します。

ものづくり補助金の公募スケジュール

ものづくり補助金は通年で複数回の公募があります。
下図は11次から15次までの公募回について、ものづくり補助金のスケジュールを示しています。

ものづくり補助金のスケジュール①_図表1

出典:ものづくり補助金総合サイト(https://portal.monodukuri-hojo.jp/

ものづくり補助金のスケジュールは2~3ヶ月に一度程度のペースで公募されています。公募回ごとの間隔は1次から15次までの平均で86.7日となっています。定期的に申請できるチャンスがありますので、必ずしも直近の公募回での申請が最善とは限りません。ものづくり補助金のスケジュールを確認し、次回に申請するか、次々回以降とするか、よく検討しましょう。
ただし、公募回ごとに申請要件の見直し、申請枠の廃止、新設などといった公募要領の改訂が行われます。次々回以降も同じ条件で申請できるとは限りませんのでご注意ください。

応募申請から補助事業実施まで、公募回ごとのスケジュール

下図は15次公募を例に、応募から補助事業実施期間までのものづくり補助金のスケジュールを示しています。

ものづくり補助金のスケジュール①_図表2

出典:ものづくり補助金総合サイト(https://portal.monodukuri-hojo.jp/

公募回を通じた、ものづくり補助金のスケジュールを見ていきましょう。まず応募締切日から約2ヶ月後に採択発表となります。その後交付申請を経て交付が決定し、補助事業実施期間が始まります。
採択結果の発表時期は目安の時期が示されますが具体的な日程までは公表されません。採択発表日の17時以降に補助金事務局のWEBサイトにて採択者一覧が公開されます。採択後は交付申請の手続きが必要となります。交付申請手続きを早く進めるほど事業を早く開始できます。逆に交付申請手続きが遅れると事業を開始できません。補助事業実施期間は最長で採択発表日から12ヶ月後までです。そのため交付申請手続きが遅れるほど事業実施期間が短くなってしまいます。採択結果がいつ発表されても良いように準備をし、可能な限り速やかに手続きを進めましょう。

応募準備とものづくり補助金のスケジュール

応募申請には「GBizIDプライム」アカウントが必要です。「GBizIDプライム」アカウントがなければ、どれだけ入念に書類を準備しても申請できません。アカウントの取得には数週間を要しますので最優先でアカウント申請の手続きをしましょう。

次に事業計画書の準備です。下図は事業計画書の作成時間と採択率の関係を示しています。

ものづくり補助金の採択率の傾向②_図表2_作成時間

出典:ものづくり補助金総合サイト(https://portal.monodukuri-hojo.jp/

以前の記事でも説明したとおり、「70時間以内」で採択率が最も高くなっています。ものづくり補助金の応募に必要な事業計画書の準備には相当の時間を要します。余裕を持ったスケジュールで進めましょう。

また添付書類の準備もスケジュールを考えるうえで重要です。決算書、従業員数の確認資料、労働者名簿、各種の誓約書など、必要となる書類を公募要領で確認しましょう。申請枠によっては事前に他団体への書類提出などが必要となる場合もあります。専門家とともに申請要件を確認し、応募申請までのスケジュールを検討しましょう。

加点項目の準備とスケジュール

応募申請のスケジュールを考えるうえで加点項目はとても重要です。採択率の傾向の記事にもある通り、採択結果を大きく左右します。加点の種類によっては2ヶ月程度の時間を要するものもあります。出来るだけ多くの加点項目を得られるように早めに準備しましょう。
加点項目についてはこちらの記事で詳しく説明しています。

加点項目の要件を満たすため、いつまでに申請をすれば承認等が間に合うか、いつまでに書類を準備しないといけないかなど、スケジュールの見通しを立てて進めましょう。

補助事業実施期間と公募回の選択

ものづくり補助金の補助事業実施期間は、申請枠が通常枠の場合では最長で採択発表日から12ヶ月後の日までとなります。
下図は申請締切日、採択発表のタイミングと補助事業実施期間の関係を示しています。

ものづくり補助金のスケジュール①_図表3

出典:ものづくり補助金総合サイト(https://portal.monodukuri-hojo.jp/)をもとに作成

申請枠が通常枠で、採択発表日が2023年9月下旬であれば、補助事業実施期間は最長で2024年9月下旬までです。つまり、応募締切日から補助事業実施期間の終了までは14~15ヶ月程度です。期間内に補助事業を完了できるか、スケジュールをよく検討したうえで申請しましょう。補助対象経費となる機械やシステムの導入などが期間内に終えられない場合は直近の公募回を見送り、スケジュールを再検討した方が良いかもしれません。

 

今回の記事では、ものづくり補助金の応募から補助事業実施までのスケジュールについて、説明しました。次回は採択後のスケジュールについて、さらに詳細に見ていきます。

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