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ものづくり補助金のグローバル市場開拓枠について解説します(1)

ものづくり補助金には「グローバル市場開拓枠」という申請枠があり、主に海外事業の拡大等を目的とした設備・システム投資等を支援するために設けられています。

もともと「グローバル展開型」という名称でしたが、令和4年度の第14次から「グローバル市場開拓枠」に変更されました。
今回は、この「グローバル市場開拓枠」の特徴と、固有の対象経費についてのポイントを詳しく解説します。

グローバル市場開拓枠の特徴

補助金額

グローバル市場開拓枠の補助金額は上限3,000万円、下限が100万円です。
以前の下限は1,000万円でしたが、今は100万円に引き下げられたことにより、申請の幅が広がりました。
また、この枠においても「大幅賃上げに係る補助上限額引上の特例」を使うことが可能で、要件に該当すると上限額を引き上げることが可能です。

補助事業実施期間

グローバル市場開拓枠の特性から、補助事業の実施期間が他の枠よりも長く、交付決定日から12ヶ月以内(ただし、採択発表日から14ヶ月後の日まで)と設定されています。
その他の枠は交付決定日から10ヶ月以内(ただし、採択発表日から12ヶ月後の日まで)ですので、比較的余裕を持って補助事業に取り組むことが可能です。

海外展開の手法によって選択できる4つの類型

ひとくちに「海外展開」と言っても、事業者によってその手法は様々です。
グローバル市場開拓枠では、特徴の異なる4つの類型を選択することができます。
① 海外直接投資類型
② 海外市場開拓(JAPAN ブランド)類型
③ インバウンド市場開拓類型
④ 海外事業者との共同事業類型
それぞれの類型については、別の記事で詳しく解説します。

グローバル市場開拓枠固有の対象経費

補助金の対象として申請できる経費には、グローバル市場開拓枠でのみ適用できる経費があります。

海外旅費

海外事業の拡大・強化等を目的とした、本事業に必要不可欠な海外渡航及び宿泊等に要する経費です。
国内の旅費や補助事業と無関係の海外旅費は対象外となります。
また、補助対象経費総額(税抜き)の5分の1まで、かつ人数や1人あたりの上限額にも制限がありますので、公募要領をよく確認の上、ご注意ください。

通訳・翻訳費

※② 海外市場開拓(JAPAN ブランド)類型のみ対象
事業遂行に必要な通訳及び翻訳を依頼する場合に支払われる経費です。
対象となるのは広告宣伝・販売促進に必要な翻訳のみで、事業計画に係る契約書の翻訳は対象外です。
補助対象経費総額(税抜き)の5分の1、かつ最大30万円(税抜き)までと上限が設定されています。

広告宣伝・販売促進費

※② 海外市場開拓(JAPAN ブランド)類型のみ対象
本事業で開発又は提供する製品・サービスの海外展開に必要な広告(パンフレット、動画、写真等)の作成及び媒体掲載、展示会出展等、ブランディング・プロモーションに係る経費です。
補助事業以外の自社の製品・サービス等の広告や会社全体のPR広告に関する経費、マーケティング市場調査については対象外となります。
また、補助事業実施期間内に広告が使用・掲載されること、展示会が開催されること、交付決定後の発注・契約が前提となります。

出典:ものづくり補助金総合サイト(https://portal.monodukuri-hojo.jp/

対象経費については、以下の記事でも詳しく解説しています。
その1 その2 その3
中小企業にとっても、「海外展開」は重要なキーワードになっています。
補助金の制度を理解し、上手に活用しましょう。

次回は、この「グローバル市場開拓枠」に設けられた、それぞれの「類型」と必要書類について詳しく解説します。

当プロコン補助金では、プロのコンサルタントによる申請サポートにより、多くの中小企業の採択に貢献してきました。
ものづくり補助金の申請についてご相談がございましたら、是非一度プロコン補助金にお問い合わせください。

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