第11回公募の事業再構築補助金の採択結果公表

昨日（2/13）、事業再構築補助金の第11回公募における補助金交付候補者の採択結果が公表されました。当初の公表予定は、令和5年12月下旬～令和6年1月上旬頃でしたので、約１か月ほど遅れての公表となりました。さて、採択結果につきましては、申請受付締切りである令和5年10月6日までに9,207者（前回：10,821者）の応募があり、審査の結果、2,437者（前回：5,205）が採択されました。
＜採択結果＞
事業再構築補助金

今回は、前回よりも応募が1,614者減って、単純な全体の採択率は26.5%（前回：48.1％）と前回よりも約21.6％と大幅に低下しました。今回、大幅に採択率が低下した原因は公表されておりませんが、公募締切後の2023/10/13に「事業再構築補助金申請書の要件不備」について事務局から通知があり、”必須要件を満たしていない等の理由で評価が著しく低い申請が散見される”とのコメントがあり、この影響もあって採択率が悪化した可能性があります。採択率の推移は、第11回の採択率が26.5％、第10回の採択率が48.1％、第9回：45.4％、第8回：51.2％、第7回：51.1％、第６回：50.0％となっています。以下は、採択率の推移です。45％～50％で落ち着いていましたが、今回は過去最低の採択率となりました。

第11回公募の枠別採択率は、以下となっています。今回は、前回と比較すると全枠で大幅に低下しており、前回比では最低賃金枠が38.7も悪化し、採択率が一番低いのは大規模賃金枠で12.3％となりました。一方、サプライチェーン強靭化枠と卒業促進枠の応募はなく、事業者のニーズにマッチしなくなっている可能性があります。

＜中小企業＞　（　）は前回の採択率
・成長枠　　　　： 応募 2,508件 採択 698件　採択率 27.8%（45.4％）
・グリーン成長枠： 応募 597件 採択 187件　採択率 31.3%（41.5％）
・産業構造転換枠： 応募 242件 採択 53件　採択率 21.9%（37.1％）
・最低賃金枠　　： 応募 189件 採択 48件　採択率 25.4%（64.1%）
・物価・回復枠　： 応募 5,671件 採択 1,451件　採択率 25.6％（50.0%）
・サプライC枠　 ： 応募 0件 採択 0件　採択率 0.0%（50.3％）
・卒業促進枠　　： 応募 0件 採択 0件　採択率 0.0%（0.0％）
・大規模賃金枠　： 応募 179件 採択 22件　採択率 12.3%（27.2％）

次は、応募金額の分布（出典：事業再構築補助金の採択候補者の採択結果）を分析すると、前回と同様に2,000万円までの金額で応募された案件が全体の約8割を占め、2,000万円以上の金額で応募された案件は分散している傾向にあります。補助金額は、成長枠と産業構造転換枠は従業員20人以下が2000万円、物価高騰対策・回復再生応援枠は従業員20人以下が1500万円であり、従業員20人以下の企業の申請が多かったのではないかと思われます。

第11回の公募では過去最低の採択率で残念な採択結果となった事業者様も多かったのではないでしょうか。不採択の場合は、事務局に確認して不採択の理由を把握し、次回への対策を検討する必要があります。しかし、要件不備の場合は、事務局からフィードバックされませんので、注意が必要です。不採択の理由や要件確認等で不安な場合は、信頼のおけるコンサルタント集団の”プロコン補助金.com”にご相談ください。ご連絡、お待ちしております。