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【2026年】明日にチャレンジ中小企業基盤強化事業|採択率を高めるポイントを解説

令和8年度第1回「明日にチャレンジ中小企業基盤強化事業」の公募が開始されました。
本事業は、小規模企業を含む中小企業の経営基盤強化を後押しする制度であり、補助上限額や補助率の面でも活用メリットの大きい補助事業の一つです。
一方で、書類審査に加えて面接審査が実施される点が大きな特徴であり、事業計画の完成度だけでなく、経営者自身の理解度や実行力まで評価されるため、採択のハードルは決して低くありません。また、申請支援の実績を持つ専門家が少なく、具体的な採択ポイントは、一般にはあまり知られていません。
本記事では、「明日にチャレンジ中小企業基盤強化事業」の申請支援実績を有するプロコン補助金.comが、制度の概要や特徴、2026年のスケジュール、そして採択率を高めるための具体的なポイントまで、初めて申請を検討される方向にも分かりやすく解説します。

明日にチャレンジ中小企業基盤強化事業とは

明日にチャレンジ中小企業基盤強化事業は、東京都内の受注型の中小企業を対象として、自社の技術・サービスの高度化・高付加価値化に向けた技術開発等の取組を支援する助成事業です。

明日にチャレンジの補助上限と補助率

明日にチャレンジ中小企業基盤強化事業の補助上限額・補助率(助成率)等は以下の通りです。

項目 ものづくり区分 受託サービス区分
業種に関する区分 製造業が行う自社の技術の高度化・高付加価値化に向けた技術開発等 製造業以外の事業者が行う自社サービスの高度化・高付加価値化に向けた技術開発等
補助上限 【小規模企業区分】1,000万円以内
【一般区分】2,000万円以内
補助率 助成対象経費の3分の2以内
特例要件 原材料・副資材費、機械装置・工具器具費、委託・外注加工費、
産業財産権出願・導入費、技術指導受入費、展示会出展・広告費等

2026年の明日にチャレンジ中小企業基盤強化事業のスケジュール

令和8年度第1回公募における主なスケジュールは以下の通りです。

  • 申請書類提出:4月1日~4月8日
  • 書類審査(技術審査・経営審査)
  • 面接審査:6月中旬
  • 交付決定:7月1日(予定)

出典:「明日にチャレンジ中小企業基盤強化事業」中小企業団体中央会ホームページより

また、例年の運用では、第2回公募が6月〜7月の提出期間で実施されています。2026年も同様のスケジュールで第2回公募が設定される可能性が高く、春の第1回と夏の第2回を併せて年度内に2回の申請機会があることが想定されます。

明日にチャレンジ中小企業基盤強化事業の特徴

明日にチャレンジは、書類審査に加えて面接審査が実施される点や、対象となる経費の幅広さなど、他の補助金とは異なる特徴もあります。ここでは、最新の公募要領を踏まえ、本事業の主な特徴を整理します。

明日にチャレンジの特徴①「受注型中小企業が対象」

受注型中小企業とは、発注者の仕様・図面に基づいて製品やサービスを提供する中小企業を指します。例えば、金属部品の切削加工やプレス加工、樹脂部品の製造など、メーカーの製品を構成する部品を製造する企業が該当します。自社ブランドで最終消費者に直接販売する形態ではなく、BtoB取引を中心とする中小企業が対象となります。

明日にチャレンジの特徴②「助成上限額・助成率が高い」

明日にチャレンジ中小企業基盤強化事業では、助成率は一律2/3と高水準に設定されています。助成上限額は区分ごとに定められており、小規模企業区分では最大1,000万円以内となっていますが、小規模事業者であっても「一般区分」での申請が可能であり、その場合は最大2,000万円までが対象となります。

そのため、都内の小規模企業が2,000万円~3,000万円超の設備投資などに取り組む場合、明日にチャレンジは利用価値の高い助成事業といえます。

明日にチャレンジの特徴③「様々な経費が対象になる」

明日にチャレンジでは、機械装置や工具器具類の購入費だけでなく、幅広い経費が助成対象となります。例えば、展示会出展費やWeb広告費、システム開発のための直接人件費なども対象経費に含まれます。

そのため、単なる設備投資にとどまらず、機械設備の導入による技術高度化と販路開拓を組み合わせた取組やデジタル化・システム開発を含む経営基盤強化施策を一体的に計画できる点が特徴です。

明日にチャレンジの特徴④「面接審査がある」

明日にチャレンジでは、書類審査を通過した後に面接審査が行われます。面接審査では、まず経営者による事業計画書に基づいたプレゼンテーションが行われ、その後、複数名の面接官による質疑応答が実施されます。

質疑応答では、計画内容の妥当性や実現可能性、数値目標の根拠などが確認されます。特に、経営者自身が自社の課題や将来像をどれだけ理解し、なぜこの投資が必要なのかを自分の言葉で説明できるかが重要な評価ポイントとなります。

明日にチャレンジの採択に向けたポイント

明日にチャレンジ中小企業基盤強化事業では、書類審査と面接審査の両方が実施されます。そのため、単に様式を埋めるだけの事業計画ではなく、審査項目を踏まえ、面接までを見据えた設計が重要になります。ここでは、採択率を高めるために押さえておきたいポイントを整理します。

審査項目を考慮しながら事業計画書を作成する

本事業では、公募要領に「技術審査」と「経営審査」の評価項目が示されています。審査項目自体は他の補助事業と比べるとシンプルですが、事業計画書の様式(フォーマット)では、技術的説明、市場性、優位性、実現性、実施体制など、多面的な記載が求められます。

そのため、単に審査項目を意識するだけでなく、様式全体の構成バランスを踏まえて計画を設計することが重要です。

面接審査を踏まえて事業計画書を修正する

面接審査では、提出した事業計画書をもとに質疑応答が行われます。そのため、計画書に記載した内容がそのまま深掘りされる前提で準備する必要があります。

例えば、「技術的課題と解決方法は具体的か」、「目標の達成を証明する成果物は準備が可能なものかどうか」、「目標数値の設定に無理はないか」といった点が確認されることがあります。事業計画書の作成後に、想定質問の観点から計画全体を再点検し、説明が弱い部分や論理が曖昧な箇所を修正することが重要です。

明日にチャレンジでは、書類と面接を切り離して考えるのではなく、一体で設計するという視点が採択率を左右します。

面接審査対策を実施する

面接審査は、経営者としての理解度や実行への姿勢が問われる場です。審査では、事業計画書を踏まえながら、経営者自身がどこまで計画を理解し、自社の将来像を明確に描けているかが評価されます。

特に重要なのは、「事業計画の内容を自分の言葉で説明できるか」、「想定外の質問にも落ち着いて対応できるか」という点です。プレゼン内容を整理し、想定問答を準備しておくことで、面接時の説得力は大きく変わります。十分な準備を行い、自社の構想を自信を持って説明できる状態で臨むことが、採択に向けた重要なポイントとなります。

まとめ|明日にチャレンジを活用するために

明日にチャレンジ中小企業基盤強化事業は、補助率が一律2/3、最大2,000万円まで申請可能であり、設備投資に加えて展示会出展費や広告宣伝費、システム開発のための直接人件費なども対象となります。対象となる計画であれば、活用を検討する価値の高い助成事業といえるでしょう。

一方で、書類審査と面接審査が実施されるため、審査項目を踏まえた事業計画の設計と、面接を見据えた準備が不可欠です。申請準備には相応の時間を要するため、ご検討の際は早い段階で整理しておくことをおすすめします。

明日にチャレンジの申請サポート実績が豊富なプロコン補助金.com

プロコン補助金.comでは、明日にチャレンジ中小企業基盤強化事業の申請支援において、採択率80%(8/10社)、書類審査通過率90%(9/10社)の実績があります。

プロコン補助金.comでは、単なる事業計画書の作成支援にとどまらず、審査項目を踏まえた構成設計、技術的説明の整理、数値計画の妥当性検証、さらに面接を見据えた想定問答の準備まで一貫してサポートしています。

プロコン補助金.comでは、明日にチャレンジの採択の可能性診断を実施しています。申請をご検討中の方は、自社の計画が対象となるか、どの区分で申請すべきかを含め、お気軽にお問い合わせください。


無料診断・お問い合わせ

〈執筆者のご紹介〉氏名:川崎 悟
プロコン補助金.com 共同代表

合同会社セールス・トータルサポーターズ 代表社員
営業、新規顧客開拓専門コンサルタント

東京都大田区の町工場を中心とした営業・販売促進のコンサルティングを行っている。補助金申請支援では、機械設備導入、アプリ・システム開発など多くの支援実績があり、東京都の難易度の高い助成金申請支援においても高採択率を誇る。

【主な補助金申請支援実績】

ものづくり補助金、事業再構築補助金、大規模成長投資補助金、革新的事業展開設備投資支援事業、躍進的な事業推進のための設備投資支援事業、明日にチャレンジ中小企業基盤強化事業、事業承継補助金)

講師紹介:川崎 悟 | 大塚商会による中小企業診断士のための理論政策更新研修サイト
合同会社セールス・トータルサポーターズ 川崎 悟|東商 社長ネット |東京商工会議所

 

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